色鉛筆の塗り方|塗り絵がうまくなる3つのコツと重ね塗りの順番
同じ塗り絵、同じ色鉛筆でも、塗り方だけで仕上がりは大きく変わります。
特別な道具はいりません。ここでは、今日からすぐ変えられることだけを順番に説明します。まず結論から。
✏️まずこの3つだけ。基本の塗り方
力を入れない
いちばん多い失敗が、一度で濃くしようとすることです。強く押しつけると紙の細かい凸凹が潰れ、芯が引っかからなくなります。そうなると、その上にはもう色が乗りません。
濃くしたいときは、筆圧ではなく回数で濃くします。薄く塗って、乾かす必要もないのでそのまま2回目、3回目と重ねてください。
薄い色から順に
色鉛筆は絵の具と違い、下に塗った色を完全に隠すことができません。
先に濃い色を置いてしまうと、あとから明るい色を重ねても変化しません。黄色 → オレンジ → 赤、水色 → 青 → 紺 のように、必ず明るいほうから進めます。
一つの面の中では向きをそろえる
花びら1枚、葉っぱ1枚といった一つの面の中では、線の向きを揃えます。ぐるぐると往復させると、線の交差がムラとして残ります。
斜め45度で一方向に、少しずつずらしながら塗るときれいです。面が変わったら向きを変えて構いません。むしろ変えたほうが、面と面の境目がはっきりします。
🎨重ね塗り|順番・組み合わせ・うまくいかないとき
色鉛筆がいちばん面白くなるのが重ね塗りです。手持ちが24色でも、重ねれば作れる色は何倍にもなります。
やり方は3段階
- いちばん明るい色を、面の全体に薄く塗ります。この時点ではまだ薄くて構いません。
- 影になるところだけ、2色目を重ねます。全体に塗ってはいけません。暗くしたい側だけです。
- いちばん暗いところに3色目を少し。面積は小さいほど締まって見えます。
よく使う組み合わせ
| 作りたい色 | 重ねかた |
|---|---|
| 深みのある赤 | 黄 → 赤 →(影に)茶。いきなり赤だけで塗るより、ぐっと本物らしくなります |
| 葉っぱの緑 | 黄緑 → 緑 →(影に)青。緑に黒を重ねると濁ります。影は青のほうがきれいです |
| 夕方の空 | 黄 → 橙 → 赤 → 紫を、境目をぼかしながら横に並べます |
| 木の幹 | 黄土 → 茶 →(影に)灰か紺。縦方向の線で塗ると樹皮に見えます |
| 肌 | 薄橙を全体に →(影に)薄い茶か赤。いちばん明るいところは白く残すのがコツです |
1. 最初に強く塗りすぎた … 紙の目が潰れて芯が引っかからなくなっています。こうなると元に戻せないので、次から筆圧を落としてください。
2. ワックスブルーム … 油性色鉛筆を厚く塗ると、ロウの成分が白い膜になって浮いてくることがあります。失敗ではありません。柔らかい布でそっと拭けば取れます。
🌈グラデーションのつけ方
色を少しずつ変えていくグラデーションは、境目で2色を混ぜ合わせるのが要点です。
- 左半分を1色目で塗ります。右にいくほど筆圧を弱くして、自然に消えるようにします。
- 右半分を2色目で。今度は左にいくほど弱く塗ります。
- 真ん中の重なった部分を、1色目でもう一度なでます。これで境目が消えます。
🌸モチーフ別のコツ
花
花びらは付け根が濃く、先が薄いのが基本です。付け根から先へ向かって、筆圧を抜きながら線を引いてください。それだけで立体に見えます。
花びらが重なっているところは、下になっているほうを少し濃くします。
空
空は上が濃く、地平線に近いほど薄くなります。一面を同じ青で塗ると、のっぺりして見えます。
雲は白く残すだけで十分です。雲の底のほうに薄い灰色や紫を少し置くと、ふくらんで見えます。
木・葉
葉を1枚ずつ塗り分けようとすると、途中で疲れてしまいます。かたまりで捉えて、明るい部分と暗い部分に分けるほうがそれらしく見えます。
幹は縦方向の短い線で。樹皮のざらつきは、線を揃えないほうがうまくいく数少ない場所です。
動物の毛
面として塗らず、毛の流れにそって短い線を重ねます。2色で十分です。明るい色を全体に敷き、暗い色を毛の流れにそって差し込んでください。
🖍️使う色鉛筆と紙
高い道具は必要ありません。ただし、この記事に書いた重ね塗りやグラデーションを試すなら、見るところは2つだけです。
| 色数 | 24色以上。12色だと中間の色が無く、重ね塗りの練習がほとんどできません |
|---|---|
| 芯の硬さ | 柔らかいほど重なります。学童用の硬い芯は、数回重ねると紙の目が埋まってそれ以上乗りません。軟らかい油性芯なら何層でも重ねられます |
まず1本目に|トンボ 36色
学童用の定番です。色数が足りているので、この記事の基本の3つと簡単な重ね塗りはひととおり試せます。小学生のお子さんと一緒に使うならこれで十分です。
重ね塗りをちゃんとやりたい方へ|ポリクロモス 36色
大人の塗り絵で「思ったほど色が重ならない」と感じている方は、塗り方ではなく芯が原因かもしれません。
ポリクロモスは軟らかい油性芯で、ここに書いた3層・4層の重ね塗りが実際にできます。同じ塗り方をしても仕上がりが変わるので、長く続けるつもりなら、こちらが結局近道です。
紙
普通のコピー用紙で構いません。色鉛筆は絵の具と違って紙が波打たないので、特別な用紙を買う必要はありません。
塗り絵は何度も印刷するものなので、まとめ買いのほうが結局安く済みます。
ほかのメーカーも比べたい方へ。幼児向けから大人の塗り絵向けまで、実際に使って並べました。
色鉛筆おすすめランキングを見る →🔧よくある失敗と直しかた
| こうなった | 原因と直しかた |
|---|---|
| ムラになる | 塗る向きがばらばらです。一つの面では向きを揃えて、薄く何度も重ねてください |
| 色が濁った | 影に黒を使っていませんか。黒の代わりに紺や濃い茶を重ねると濁りません |
| のっぺりする | 全部を同じ濃さで塗っています。いちばん明るいところを白く残すだけで立体になります |
| はみ出す | 先に輪郭のそばを細く縁取ってから内側を塗ると、はみ出しようがありません |
| 芯がすぐ折れる | 力の入れすぎです。削りすぎも折れやすくなります |
📄練習してみる
読むより塗ったほうが早く身につきます。ぬりえランドの塗り絵はすべてカラー見本つき・無料です。登録もいりません。
- 花の塗り絵(花びらのグラデーションを試すなら)
- 動物の塗り絵(毛の流れを試すなら。大人向けの細かい絵もあります)
- 大人の塗り絵(塗りごたえのある細かい絵)
- 自宅とコンビニできれいに印刷する方法





















