🖍 子どもが塗り絵を上手くなる方法|親ができる5つのステップと声かけのコツ

はじめに|「上手になる」=表現が育つということ
子どもの塗り絵を見て、「うちの子、もう少し上手になってくれたら…」と思ったことはありませんか?
実は塗り絵の「上達」は単なる手先の器用さだけではありません。色や形に対する観察力、空間認識力、自分の感情を表現する力も大きく関係しています。
このページでは、家庭で今日からできる実践法を年齢ごとにわかりやすく紹介しつつ、「キャラクター塗り」「素材選び」「親の接し方」といった重要なポイントも解説していきます。
第1章|年齢別に見る「塗り絵上達」のステップ

● 2~3歳:ぐしゃぐしゃ期。でもそれが大切。
この時期は「なぐりがき」の延長。線からはみ出すのは当たり前です。
重要なのは、クレヨンや色の楽しさを感じているかどうか。太い線のぬりえや、紙いっぱいに塗れる素材を選びましょう。
🔸親の声かけ例
- 「すごいね!元気いっぱいの色だね」
- 「どの色がすきなの?使ってみよう!」
● 4~5歳:だんだん“らしさ”を意識しはじめる
「うさぎはピンク?」「木はみどりと茶色?」など、子どもなりの「現実らしさ」と「自分の世界観」が交差していく時期。
この時期に「自由さ」を認めてあげないと、色使いに自信を持てなくなることも。
🔸練習に向いているぬりえ
- 線が太くてシンプルなもの
- 顔や動物など、完成形が想像しやすいテーマ
- ひらがな・数字入りで、学習と組み合わせても◎
● 6歳以降:集中力・表現力が開花しはじめる
小学生になると、色のバランスや「背景まで塗りたい」という構成力も育ち始めます。
この時期は、「どんなふうに見せたいか?」という視点が芽生えるため、題材選びと親の問いかけが特に大切です。
🔸親の問いかけ例
- 「どんな季節のイメージかな?」
- 「このキャラクターは何色が似合うと思う?」
第2章|塗り絵が上手くなる5つの方法

① 素材は「太線・白背景・自由度高め」から始める
線が細かすぎたり、背景がごちゃついていると、幼児には負担になります。
まずは「はっきりした線」「塗りやすい余白」がある素材を選ぶことが成功体験への第一歩です。
② 一緒に塗る時間をつくる(共感で学習が伸びる)
「上手くなる」最大の方法は、上手な人のそばで一緒に体験すること。
大人が一緒に塗ることで、子どもは自然と手の動かし方・配色の工夫を学びます。
✅ ポイント
- お手本にしてほしいときは黙って見せる(強制NG)
- ほめるポイントは「がんばり・色選び・最後まで塗った」など結果以外に
③ 好きなキャラクター塗り絵で「集中」と「自信」を引き出す
特に男の子・女の子ともに人気なのが、自分の好きなキャラクター。
プリキュア、ポケモン、アンパンマン、マリオなど「知っているキャラ」を塗るだけで集中力は数倍になります。
✅ 効果
- 色の再現に挑戦=観察力アップ
- 完成後に達成感を得やすい
- 「もっと塗りたい!」という意欲の持続につながる
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(例)ポケモン公式/ディズニーキッズ/ドラえもんチャンネル など

④ ぬり方のバリエーションを楽しむ
上手くなるためには、「自由に塗る」だけでなく「ちょっと工夫」もポイント。
例:
- 同じ色でも「うすく・こく・重ねて」塗ってみる
- 左から右へ、円を描くように、など「ぬり方」を意識
- 背景に模様をつけてみる(ドット・しましま など)
⑤ 完成した作品を飾って“自己肯定感”を育てる
どんなに雑に見えるぬりえでも、「完成した」という事実を認めて飾ることが、上達の土台になります。
「この絵は、◯◯くんの一番がんばった作品だね」と言って、冷蔵庫や壁に貼ってあげましょう。
第3章|塗り絵を通じて伸びる子どもの力

- 運筆力(鉛筆やペンを使う準備)
- 集中力(自分だけの世界に没頭する体験)
- 構成力(背景やモチーフのバランス感覚)
- 自己表現力(好きな色・世界観を持つ力)
塗り絵は遊びでありながら、実は非認知能力を育てる極めて重要な「学びの種」でもあります。
まとめ|「上手にさせる」より「上手に育つ場」をつくる

子どもが塗り絵で伸びるには、「上手くなってほしい」という親の願いだけでは不十分です。
安心して挑戦できる環境と、見守りと共感のまなざしが何よりの近道です。
ぜひ、今日から「自由に塗れる素材」と「ちょっとした声かけ」から始めてみてください。
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まずは塗りやすい太線のものから、親子で一緒に楽しんでみましょう!
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